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井原 知一/ TOMOKAZU IHARA (1) なぜトレイルランニングの世界に

アスリートトークでは、いろいろなスポーツで活躍をしているNew-HALEアスリートをご紹介していきます。

1人目は100マイルランナー 井原知一さん

「生涯で100マイルレースを100回走ること」を目標に掲げ、日々チャレンジを続けるウルトラランナー。2018年秋に『TOMO’S PIT』を立ち上げ、オンラインコーチングをスタート。Podcast「http://100miles100times.com」にて、自身の100マイル体験とセオリーも配信中。

■なぜ長距離トレイルランの世界にのめりこんだのか?

2007年にそれまで働いていたIT企業からスポーツ商社へ転職しました。その当時の僕は、身長178cmで体重が98kg、BMI32の肥満だったんです。仕事でトレッドミルを扱うことになり、社内サンプラーとして、トレッドミルを使ったダイエットに挑戦することになりました。1日30分走った結果、3ヶ月で7kgの減量に成功します。それから走ることがライフスタイルになり、同僚に陣馬山に誘われてトレイルランと出合います。

初めて出場したレースは『斑尾フォレストトレイルズ50km』のショートの部16km。会場では50kmを走りきった選手が眩しく見えて、「自分も来年は50kmに出場しよう」と最初の夢を抱きます。翌年、斑尾で50kmを完走すると、次は72kmの『日本山岳耐久レース』、さらに『おんたけ100km』と少しずつ出場するレースの距離が伸びていきました。

距離が長くなればなるほど、自分の順位が上がっていったんですね。2010年、初めて『信越五岳トレイルランニングレース(110km)』に出場したときには、後半にみるみる順位が上がっていき、最後の林道7kmで有名な選手を追い抜きました。このとき「自分はウルトラが向いているんだ」とはっきり自覚しました。さらに距離を伸ばしたくなり、100マイルを目指すようになります。最初に出場を決めたのは『キメラ100』というアメリカのレース。その前に日本で100マイルを走っておこうと、日頃トレーニングで馴染みのある多摩リバー50kmの往復と青梅の山をつないで100マイルのコースを設定し、完走しました。

これが、いまも定期的に開催しているグループラン『TDT』へと繋がっていきました。レースではなく自分でルートを決めて走る『TDT』は、日本における“勝手100マイル”の原型といえるかもしれません。

『TDT』とは「Tour De Tomo」の略。100マイルを仲間20名と24時間を目安に走るグループペース走。前回完走者からの推薦と抽選により参加者が決まる。いくつかルールが決められていて、そのひとつに「ネガティブワードの禁止」がある。

続く

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