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【UTMF 企画vol.2】オンラインコーチング、はじまりました!

さて、昨年末から始まったUTMF完走企画。12月某日、まずはTOMOコーチのキックオフミーティングからすべてが始まりました。

井原知一、通称TOMOさん。身長178センチ、過去に体重98キロ、BMI32・・・スポーツ商社へ転職したことを機に、BMIを下げるダイエット企画の社員サンプラーとなり毎日30分トレッドミルを走り続けたことが彼のすべてのはじまり。それ以来走ることがライフスタイルとなり、ついには100マイルに出会うまでに。“100miles 100times”を人生のテーマに、100マイル100本完走を夢として走り続けています。

そんなTOMOさんが2018年から始めた「TOMO’S PIT」では、オンラインコーチングという手法を用いて、一般ランナー向けのコーチングを行っています。30歳までアスリートでもなんでもなかった彼が、10数年で日本を代表する100milerになるまでにかけた経験、得た知識、情報量は計り知れません。わずか5ヶ月、されど5ヶ月。当企画では、半年を切っているUTMFまでの短期決戦でどのようなコーチングが行われていくのかを追っていきます。

オンラインコーチングキックオフはビデオチャットでのカウンセリングから

“オンラインコーチング”は、顔合わせも“オンライン”。初回ビデオチャットの前にメールにて質問事項が送られ、それに回答。TOMOさんはその回答を手元に置き、ビデオチャット開始です。田中拓希さん(以下、HIROKI)、志賀郁子さん(以下、IKUKO)それぞれ1on1での初回挨拶とカウンセリングが約30分間行われました。まず初回は、ビデオチャットツールの使い方から。会社勤めの2人。平日のお昼休みで行うことに。wifi環境で行った田中さんはタブレットを使用、志賀さんはiphoneのfacetimeで会話です。PCがなくてもOK。タブレットやPCならTOMOさんが操作するPC画面を相手にも表示しながら操作方法を丁寧に指南してくれました。さて、準備完了です。

  1. これまでの練習や経験を具体的にヒアリング
  2. UTMF本番までのレース計画の確認
  3. TrainingPeaks&オンラインコーチングの説明と操作方法、
  4. 激励!

①これまでの練習と経験は?バックグラウンドも走力も性格も対照的な2人

<HIROKI>

走り始めて15年。中学までの部活はサッカー。中学の時に冬だけ駅伝に参加していたため、若い頃から走っている28歳。まだまだ若い。大学・大学院時代に6年間トライアスロンに打ち込み、インカレ出場レベルというなかなかの強者。でも、ランやスイムよりも得意なのはバイク。市民マラソンは3時間切りで、どうやら結構な駿足です。月間走行距離は、150~200km。

TOMOコーチ「距離だけじゃなく、月間練習時間や獲得標高は見てる?」
HIROKI「いや、実はあまり管理できていなくて・・・」

本人いわく平日は“ジョグ”(?)(4分半~5分/km)で1時間程度を週2回、月に4回は低酸素ジムでバイク(1h)かラン(40min)、加えて土日に20kmほど。お兄さんも走る人。会社のランニングクラブに所属するお兄さんと共に陸上トラックのある「織田フィールド」で高負荷のポイント練習をすることも。仕事柄、会食が多く夜になかなか時間が取れない。帰りが遅くなると翌朝の練習は難しく、練習は【会食がない日の“夜派”】。

TOMOコーチ「じゃあ、会食がある日はその日の朝に走る感じだね!」
HIROKI「まぁ・・・そ、そうですね」

明るく話すコーチ、でもどうやらこの言葉にはちょっと怯んだ様子(?)。家からオフィスまでは4.5kmだけど、シャワーを浴びる場所がなく、仕事はスーツだし、通勤ランの経験はなし。そのほか、階段でトレーニングをしたこともない。

TOMOコーチ「近所に“おいしそうな階段”ありますか?」
HIROKI「美味しそうな・・・?探したらあるかもしれません(笑)」

<IKUKO>

中学生の娘がいるママさんランナー。フルタイムで働き、ゆっくりめの朝もあれば、忙しい時には残業もある。朝は苦手で、練習は夜派。娘が中学に進学して寮に入ることになって子育てがひと段落し、40歳という節目にUTMFを完走したい!というのがIKUKOの動機。ランニングクラブなどには入っておらず、周りにガチなトレイルランナーもいない。レース以外で仲間と山に行ったこともほとんどない。ちょっぴり練習が苦手な様子。

IKUKO「私の気持ちの問題だと思っています」
TOMOコーチ「じゃあUTMFまでの5ヶ月は人生をかけて頑張る期間ですね!」
IKUKO「は、はい!がんばります!」

月間走行距離は50km。おっと、それは少なめ。TOMOさんもちょっとびっくり。週末に娘が寮から帰ってくる時もあり、練習は主に平日。でも外が寒いと気持ちが傾いてランではなくホットヨガに変更することも。マラソンはサブ4。なぜだか、結構走れる。TOMOコーチが、今ならフルマラソンをどのくらいで走れそうですか?と聞くと・・・

IKUKO「昨日、ちょっとヤバイと思って会社から家まで20km走ってみたんです!信号あり、荷物ありで2時間くらいだったので、おそらく4時間半はかからないと思います」
TOMOコーチ「練習量のわりにはいきなり結構走りますね!(笑)」

これにはTOMOさんも再びびっくり。練習をしていないわりにはレースに出るとまぁまぁ走れるのは身体が丈夫だと思うんです、と自己分析するIKUKO。

TOMOコーチ「素質あるんですね。やればめちゃくちゃ強くなれますね!」

ヨガは通い始めて1年ほど。行きたい時に行くという。自宅近くのジムでは、気が向いた時に20~30分筋トレして5kmほどのトレッドミルで走る。おっ、トレッドミルがあれば傾斜トレーニングを組むことができそう。

TOMOコーチ「ちなみに、マンションの階段は登れる?」
IKUKO「前に試したんですがちょっと怪しい人になるので・・・、オフィスは19階なので会社の階段なら!」
TOMOコーチ「よかった!階段ありますね!」

そういえばIKUKOは100km以上のレースを走った経験がなく、最長は2018年のSTY。ビリから2番目。19時間53分くらいで完走。睡魔や胃腸トラブル、怪我もなし。

TOMOコーチ「どういう戦略で走りましたか?」
IKUKO「戦略・・・?特に戦略はなくて・・・。だから、最初はおそらく速すぎて、でも家族が来ていたのでエイドでは1時間ちょっとずつ休みました」
TOMOコーチ「1時間・・・!?」
IKUKO「最後はやっぱり練習不足だから足が動かなくなってトボトボ歩きました。完走した後、太ももの外側が痛くなったけど、特にケアもせずまま1~2週間で治りました」

②UTMF本番までのレース計画

<HIROKI>

1月に台北マラソンを走る。サブ3が目標。2:55のPBを切るのは「自信がない・・・」。また、3月下旬には愛媛で第一回大会となる「鬼ケ城ピークストレイル」(50km)に参加予定。

<IKUKO>

「普段あまり練習をしないから、練習代わりにレースを入れようかと思っています」というIKUKO。いまはまだ(12月時点)これからエントリーできる大会をリストアップしたところまで。TOMOコーチと相談しながら決めることに。4月頭の奥三河パワートレイルにも興味があるがやめておいたほうがいいか、という質問には、本番までのレースは、3月頃に30~50kmくらい走る程度で最後にしましょうというアドバイスがありました。

③TOMO’S PITオンラインコーチングが採用するTrainingPeaks

TrainingPeaksは、トレーニングの負荷、疲労、調子をデータで管理することのできるサービス。無料で会員登録でき、誰でも使用できるツールです。SUUNTOやGARMINなどのスポーツウォッチと連携させることで自動的にデータがUPされ、距離や時間、速度、ペース、場所(GPS)、傾斜、心拍など様々な数値をデイリーで記録します。有料版になれば「パワートレーニング」の専門的な指標がより詳しく分析され、表やグラフで推移を一目でき、自分のトレーニングや体調、目標へのステップアップ、成長が定量化されるというもの。

そして、このサイトに「コーチ」として登録する機能が付いていて、海外のトレイルシーンでは欧米を中心に普及しつつあるオンラインコーチングを行うことができるのです。TOMOさんのオンラインコーチングは、このTrainingPeaksを使って行います。スマートフォンアプリでもPCでもOK。HIROKIはGARMIN、IKUKOはSUUNTOを使用。まずは、自分の予定を登録。例えば会食の多いHIROKIは、ある程度事前にわかるという会食予定や飲み会、練習会や仲間と山に行く日を登録します。IKUKOは、数週間に1度週末に娘が帰ってくる時は家族の時間。そのほか、旅行や出張の予定などを登録。その予定を見ながら、それぞれの走力ややるべきことに合せてTOMOコーチがトレーニングや休息日を組み、登録してくれます。”フィジカルアーティスト” TOMOさん。アーティスティックに(?)どんどんトレーニング予定が組まれていき・・・。

次々と登録されるトレーニングは、自分のページ(アプリ)で見ることができ、その通りに練習を行っていきます。登録したトレーニングをちゃんとこなせたかどうか。走り終わった瞬間に時計が自動でサイトにUPしてくれて、コーチのところにリアルタイムで通知が届く仕組みです。

「つまり、簡単に言うと、“与えられたものをやっていくだけ”です!」

ビデオチャットは2週間に1回。このあと、本番までにトレイルでの1on1を2回予定している以外はTrainingPeaksやメッセンジャー上でのコメントのやり取りが中心となります。

“強くなることはロジック”。1+1=2と同じこと。

2人共に、目立った怪我や故障はいまのところはない様子。HIROKIの心配は、昨年のASO ROUND TRAIL(120km)で大失速して歩き通してしまったこと。サブ3の走力やトライアスロンの体力があり、様々な練習メニューをこなすものの、計画性はいまいち。対して、IKUKOの心配は、自他ともに認める?練習量の少なさ。でも夜ランや空いた週末の2日連続トレーニングなども「やってみたい!」という前向きな声が聞けてひと安心。TOMOコーチの総評としては「完走はさせます!」と自信はありつつも、「いままでやってきた練習内容だけでは厳しい」と言います。2人の全く異なる生活・走力に合せての練習メニュー組み、戦略、コーチングが始まりました。

最後に、TOMOさんからこんな言葉がありました。

「強くなることは、ロジックです。1+1=2というように、練習+練習=強くなる。必ず今よりも強くなります。UTMF完走という熱い思いをもって5ヶ月間打ち込みましょう。そのなかで自分のルーティンを見つけて、UTMFが終わったあとも、その次の夢や目標に向けて今回コーチングする内容をしっかり身に付けてほしいと思っています」

2人のランナーの言葉やいままでの練習方法、生活、苦手意識など、みなさんも共感することや耳が痛いなんてこと、何か感じるものがあったのではないでしょうか。次回は、いよいよ始まったコーチングを2人がどうこなし、どう感じているのか。2人の変化などについて紹介します。(TOMOさんの部屋、かっこよかった!)

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