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プロローグ:日本最大級の100マイルレースUTMFに挑む

世界に誇る日本の象徴。静岡県と山梨県に跨る日本最高峰の山、富士山である。標高は3776m、世界中から愛される山には、毎年多くの観光客が訪れて山頂を目指す。しかし富士山だけでなく、その周囲もまた豊かな自然が広がっている。

そんな世界が愛する場所を舞台に、世界遺産の山麓をぐるりと巡る旅が年に一度行われている。ULTRA-TRAIL Mt.FUJI(ウルトラ・トレイル・マウント・フジ)、約160kmのトレイルランニングレースである。Ultra-Trail®︎ World Tourに登録されており、世界各国から猛者が集う日本最大級の山岳長距離レースだ。

参加するのも容易ではない。複数のレースに出場・完走し、経験を積んだ上でエントリー条件を満たさなければならない。日々の鍛錬と経験を積んだランナーが走ることのできるレース。それ故にトレイルランナーの「目標」や「夢」のひとつに挙げられることも多く、憧れの大会のひとつだと言える。

距離は、約161km。累積標高は7,580m。制限時間は46時間、ほとんどの選手が2晩を超え、3日間に渡って走り続ける。天候に恵まれれば完走率は70%前後、天候が荒れればたちまち50%を下回るほど過酷な状況となることもある。脚の痛み、寒さ、暑さ、眠気、内臓の不調など、様々なトラブルが選手達を襲う。どれだけのランナーが、戦い抜き、栄光を手にできるかー。

1人でも多くのランナーを完走に導きたい!第一回からの想い

さて、オリンピックイヤーでもある2020年はUTMF8回目の開催です。New-HALEとしては第一回の2012年から2019年まで7年間、全大会でオフィシャルサプライヤーとして救護用テープとオフィシャルトレーナーとしてエイドステーションでニューハレケアステーションを展開。毎年、大会中のエイドでは昼夜通して駆け込んでくるランナー達にテーピングを施し、完走をサポートしてきました。一方で、様々な事情やトラブルに見舞われて途中で涙してレースを終えざるを得ないランナー達の悔しい姿を目の当たりにしてきました。

160kmを超えるロングレースの完走に必要なのは、脚力だけではありません。練習、計画、メンタル、リカバリー、レースマネジメント、ピーキング。総合力を養うために、できること。1人でも多くのランナーがfinishテープを切ることができるように、私達ができること。

11月中旬にエントリー受付後の抽選結果が発表になり、2020年のランナーが決まりました。そこから、本番まで残り約5ヶ月。わずか5ヶ月、されど5ヶ月。この時間をどのように過ごすかが明暗を分けることは間違いありません。そこで、New-HALEではコーチ勢と共に一般ランナーへのサポートを通じて、多くのUTMFランナーへ完走へのノウハウを伝えていくことにしました。

New-HALEがサポートするアスリートをコーチに迎えて行う完走プログラム

コーチ1人目は、100マイルを知り尽くしたフィジカルアーティスト、井原知一氏。海外では取り入れられているものの日本ではまだ聞き慣れないオンラインコーチングを立ち上げ、今までにないアプローチでランナーへのコーチングを行う。カウンセリングからトレーニングメニューの作成、TRAINING PEAKSを使用したトレーニング解析、ビデオチャットや日々の解析内容に応じたフィールドトレーニング、レース戦略のアドバイスを行います。距離、強度、心拍などの数値を5ヶ月間管理します。オンラインコーチングとはどんな風に行われるのか、受ける側の印象、どのようにトレーニングに活きてくるのか、などを追っていきます。

2人目は小川壮太氏。「SOTA練」として数多くのランナーへ指導をしています。最近ではコーチングを受けられる様々なトレイルランニングチームやプログラムがあります。実際にどんなテクニックを教わるのか、「チーム」としてではないですが、その一部を体験します。もしチームではなくパーソナルだったら?というような視点も面白いかもしれません。

3人目はトレーナーの塙翔太氏。筋膜リリースのローラーやボールを持っているけど家に転がっているという人、いませんか?効果的な使い方、セルフケアの方法、悩みに応じたボディケアの講座を学びます。

そして最後に、トレーニング期間および本番に活用するNew-HALEテーピングの方法を代表の芥田が徹底サポートします。

本企画では、多くの応募者の方々から熱いメッセージをいただきました。それぞれに、UTMFを目指す理由、悔しい思い出、不安、課題がありました。その全てに目を通し、じっくりと読み返し、選考を行い、2名のランナーをサポートすることに決めました。今回は、その2名を紹介します。

New-HALEがサポートする2人の一般ランナー

中学生の子供を持ち、バリバリ働くパワフルなママ

志賀郁子(しが いくこ)
1979年生まれ、40歳


<これまでの主なレース経歴>
熊野古道トレイルランニングレース(2019), Redbull400大倉山ジャンプ競技場 (2019, 8位), Fun Trails Round飯能トレイルランレース50km (2019), 白馬国際トレイルラン (2018,2017,2016), STY(2018), 奥四万十トレイルレース35km (2017), 千羽海崖トレイルランニングレース (2017), 房総半島横断トレイル70km (2016)

 

<悩み・課題>
子育てと仕事を両立しながらの生活で、短時間のロード練習ばかり。100マイルを完走したい想いと、人生最長距離への不安が同じぐらい溢れていることが今の悩み。ロードを走っていると、ごくたまに左足の裏がピキッとくるのはフォームが悪いせいではないか?と思っています。

 

<UTMFへの想い>
来年、鏑木さんがUTMBで3位になった40歳になります。子育てもひと段落した今、人生の節目に一生の思い出に残るUTMFを完走したい!初めて自分の脚だけで100km超えの旅をしたい!でも、 2018年のSTYをビリから2番目でゴールした私が果たして完走できるのか、ものすごく不安を抱えています。


instagram
https://www.instagram.com/ikukoshiga/

若さと勢いは抜群、マラソンとトライアスロンからトレイルランニングへ

田中拓希(たなか ひろき)
1991生まれ、28歳

<これまでの主なレース経歴>
IZU TRAIL Journey(2013),The Compressport TMBT Ultra-Trail® Marathon100km(2017,マレーシア), Formosa trail 104km(2018 台湾,21位),Aso Round Trail(2019), SPA TRAIL STSK56km(2019 7位) 他
フルマラソン:自己ベスト 2:55:00(2012愛媛)
トライアスロン:学生時代、広島大学トライアスロン部に所属。

<悩み・課題>
トレーニングの組み立て方、身体の固さ(特に股関節、肩甲骨)、練習量を増やしたときの膝と足裏の痛み。

 

<UTMFへの想い>
トレイルランの魅力にはまるきっかけは「UTMF2012」です。何気なく見ていたNHKの2時間番組で、100マイルレースの存在を知りました。トップ選手にも、完走を目指すランナーにもそれぞれの思いと物語があり、選手皆が眩しく感じました。その中でも有力選手として特集されていた相馬剛選手の強さと人間味に惹かれ、以来、今日までずっと憧れの選手です。

instagram
https://www.instagram.com/suisuipiroki/

今回、サポートできるのは2人のみですが、私たちは出来るだけ多くのランナーの完走の力になりたい思いは変わりません。だからこそ、2人が完走を目指すまでの5ヶ月間のトレーニングから計画、戦略、経過などの全てをこのNew-HALEブログに記します。2020年に走るランナーにも、いつか目指したいランナーにも、応援する家族や仲間にも参考になればと思います。

あと5ヶ月。”やるか、やらないか”は自分次第。一緒に完走を目指しましょう。

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